CodexでObsidian Vaultを自動整理する運用メモ

Obsidian vault auto organize article cover

Obsidian を毎日使っていると、思いついたことをすぐ書ける反面、無題メモや一時メモが少しずつ増えていきます。あとで整理しようと思っていても、メモの数が増えるほど「どこに置くのが正解だったっけ」と迷いやすくなりますよね。

この記事では、Codex を使って Obsidian Vault を自動整理しやすくした運用をまとめます。ポイントは、本文を書き換えることではなく、置き場所とファイル名を保守的に整えることです。あなたの Vault でも、まずは小さく安全に始めるための参考にしてみてください。

最初に決めたこと

いきなり AI に Vault 全体を自由に整理させると、判断基準がぶれます。そこで最初に、Codex が必ず読むルール文書を用意しました。

  • 00_Codex/ディレクトリ配置ルール.md
  • 00_Codex/Vault 構成.md
  • 00_Codex/Codex Obsidian Memory.md

ここには、「どのフォルダに何を置くか」「迷ったメモはどこに残すか」「触ってはいけない領域はどこか」といった判断基準を書いておきます。Codex は毎回このルールを読んでから候補を探すので、整理の方向性が安定します。

Vaultは浅く保つ

今回の Vault では、よく使う領域をトップ階層に出して、クリック数を減らす形にしました。たとえば、日常メモ、アプリ案、ゲーム企画、スクリプト、自宅サーバー、ブックマーク、Web制作メモなどを、番号つきの入口フォルダに分けています。

ただし、階層を深くしすぎないことも大事にしています。深いフォルダをたくさん作る代わりに、ファイル名へテーマを入れる方針です。たとえば「Minecraft の導入メモ」のように、フォルダを掘るよりも名前で探せる形に寄せます。

毎回開く入口として、ホーム.mdTodo.md だけは Vault 直下に残す例外にしています。こういう例外も、ルールとして明文化しておくと Codex が勝手に動かさなくなります。

Codexに任せる範囲を狭くする

自動整理で一番大切なのは、任せる範囲を広げすぎないことです。今回の運用では、Codex が見る場所をかなり絞っています。

  • Vault 直下に置かれてしまった通常メモ
  • 01_インボックス にある未整理メモ
  • 無題ファイル、重複候補、明らかに置き場所がずれているファイル
  • 整理ルールで明確に判断できるもの

逆に、Obsidian やプラグインが使う管理フォルダ、保管済みの退避領域、秘密情報を含むメモは整理対象から外します。公開記事なので具体的な中身は出しませんが、接続情報やトークンのようなものは、通常の整理作業とは分けて扱うのが安全です。

本文は書き換えない

この運用では、メモ本文の削除、要約、リライトは原則しません。Codex に任せるのは、必要な場合のファイル名整理と移動だけです。

Obsidian のメモは、書いた時点の文脈が大事なことも多いです。あとからきれいな文章に直すより、まずは失わずに見つけやすくする。そう考えると、自動整理の役割がかなり明確になります。

移動前に必ずバックアップする

ファイルを移動する前には、候補をバックアップしてから実行します。重複候補や移動対象は、日付つきの退避フォルダに残しておく形です。

こうしておくと、あとから「やっぱり元の場所を確認したい」と思った時にも戻れます。自動化は便利ですが、元に戻せることを先に作っておくと安心して使えます。

迷ったらインボックスに残す

Codex が分類に迷うメモは、無理にどこかへ入れません。判断が曖昧なものは 01_インボックス に残します。

たとえば、ニュース系のメモを整理した時も、既存の分類にぴったり合わないものはインボックス配下に保留しました。AI に「それっぽい分類」を作らせるより、判断できないものを判断できないまま残す方が、あとで自分で確認しやすいです。

移動後にリンクを確認する

Obsidian では、メモを移動すると画像リンクや wiki リンクが壊れることがあります。そこで、移動後には画像パスや参照リンクも確認します。

特に、メモと同じテーマ内に assets フォルダを置いている場合は、フォルダごと移動することで相対パスを保ちやすくなります。自動整理の最後にリンク確認を入れておくと、見た目は整理されたのに画像が消えていた、という事故を減らせます。

何もしない日があっていい

自動整理というと、毎回何かを移動しないといけない気がします。でも、候補がなければ「移動なし」で終えるのが正解です。

今回の運用でも、Vault 直下に許可された入口ファイルだけがあり、インボックスが空で、重複候補も有効な場所にある場合は、何も動かさずに終了します。無理に成果を作らないことも、長く使う自動化では大切です。

使っている確認プロンプト

同じような整理をしたい方は、最初は次のようなプロンプトに近い形で始めると扱いやすいです。自分の Vault 構成に合わせて、フォルダ名だけ置き換えてみてください。

最初に 00_Codex の配置ルールと Vault 構成を読んでください。
本文の削除、要約、リライトはしないでください。
必要な場合だけ、ファイル名と置き場所を整えてください。
判断が曖昧なものはインボックスに残してください。
移動前にバックアップを作ってください。
移動後は画像リンクと wiki リンクを確認してください。
最後に、変更したパス、保留したファイル、問題点を短く報告してください。

まとめ

Codex を使った Obsidian 整理は、AI に全部を任せるというより、決めたルールに沿って散らかった入口を整えてもらう使い方が向いています。

まずルール文書を作る。対象範囲を狭くする。本文は書き換えない。移動前にバックアップする。迷ったらインボックスに残す。このくらい保守的に始めると、Obsidian の使いやすさを損なわずに整理を続けられます。

もしあなたの Vault にも未整理メモが増えているなら、いきなり大掃除するより、まずは「今日増えたメモだけを安全に整える」くらいから試してみるのがおすすめです。